散歩とツツジにからまる笹(ササ)を切るため矢坂山に登りました。矢坂本町の三本杉より入り中腹に車を止め、鯉が池の土手に上がり、湖畔の道より間道を抜け、尾根に出てスベリ山と富山城跡の本丸北端までを往復して帰ってきました。3mに及ぶ樹高のツツジもあるのですが多くは1mに達しないのが多くその根元や周辺に笹が絡まっています。可憐なピンクの花が咲いたときそれ自身は葉をつけるのは花が散った後なのにヒョロヒョロ笹が出てせっかくの美しさを半減させます。ツツジの群生地も多くあるのですが笹に埋まってしまっています。ツツジの枝を切らないよう、さらに根元から新たに増えてきている苗を切らないよう選定ハサミで切ってゆくため中々捗りません。沿道によっては、草刈機で除草してツツジを切ってしまているところがあります。
赤い実をつけている木をクロガネモチ(アクラ)と思っていましたが、聞くところによると葉の形と実の付き具合が違い「鳥もちの木」であることが分かりました。鯉が池広場に大木があり桜とのバランスで切るか悩んでいましたが、冬の景観として残すことにしました。鳥もちの木の由来は樹皮から鳥もちを取り、昔販売されていたことによります。海岸に近い山地に生えるそうで矢坂山が島であったころからか、仏教橋と供に中国から持ち込まれたのかもしてません。ちなみに奈良の法隆寺に見事な鳥もちの木があるそうです。最近は庭木にも多く取り入れられています。4月には黄色い花を咲かせ、冬に赤い実を付けます。山頂にも1本ありますが、群生地を探してみたと思います。
と書きましたが、吉備の中山、矢坂山の植生を調べられて、矢坂山にも600種以上の樹木、山野草があることを確認されているかたからナナミノキであると指摘があり、鳥もちの木は確認されていないとのコメントいただきましたので訂正します。ホームセンターで実を多くつけたよく似た木が鳥もちの木として販売されていました。葉の形がナナミノキの方が長細く確かに矢坂山はその葉の形です。その名前の由来は諸説あるようですが、一説によると「七実の木」と言われ七実は多くの実をつけることを示すそうです。また、花は6月に紫赤をつけるとのことです。
写真:ナナミノキ、氷の張った鯉ケ池、ナナミノキ拡大