本日、「矢坂山を語る会」の世話人が「岡山市マスタープラン公聴会」で意見を述べました。矢坂山は周辺4山の一つとして緑の質的、量的な緑のボリュームアップを上げていますが、具体的なプランニンイグ、計画があるわけではありません。
矢坂山を世界にも冠たる里山とするためには、固有の三つ葉ツツジを活かすように整備、レイアウトすることことにより可能と考えます。なにも金をかけたり施設を整備しなくても、固有の自然を活かすことこそ重要ではないでしょうか。
矢坂山における里山の整備について
岡山市「都市計画マスタープラン」について関心を持っています。重点事項「水と緑に囲まれ緑にあふれた都市空間の形成」に関して意見を述べさせて頂きます。
「矢坂山を語る会」は矢坂山を地域で楽しめる山として話し合う機会を設け、保全活動、講演会、散策会を模様しています。150人程度参加頂いています。
ご承知のように、矢坂山は市の中心部に近く市街地を眺望できる好位地にあります。吉備津彦命が陣を張ったとする物語をはじめ古墳も多くあり、平安中期には富山家が砦を築き、松田家、宇喜多家の時代に城が築かれました。宇喜多忠家の時代には全山を城郭とする計画もありました。残念ながら小早川により一国一城制度のもとに廃城となりました。
その後地域の里山として焚き木にも活用され自然豊かな山でした。しかし、大正、昭和初期に万成石の産地として採石が活発に行われ城郭跡も半分以上失われました。また、昭和30年代となると焚き木を使うことがなくなり、主要山道を除いて人も入れないような雑木林化が進みました。航空写真によると緑が顕著に増えたかに見えますが、実情はシンボルであった赤松は枯れ、カクレミノ、楠木、クロガネモチなど常緑樹がハビコっています。美観を保っていた赤松、山桜、ツツジなどが劣勢となってきています。この点、緑のボリュームアップの指標を如何にするか課題があります。
今後市民皆の憩いの場となる里山にしたいと考えています。そのためには清掃、間伐作業、山道の整備、道案内板設置などは不可欠です。また、外から内から四季おりおりに綺麗と感じられる山とするため自生している春はピンク色の花を咲かせるツツジの増殖育成、秋の紅葉を楽しむためのモミジの植樹などの必要性を感じるところです。さらに、間伐材を処理する道、搬送機、処理機、トイレ、里山センターなどの整備をしていくことも必要と考えています。もちろん多くの地権者、利用者があるためそれらの合意を得ることが不可欠です。
地域の里山、岡山市の誇れる里山として根気強く活動してゆく必要がありますので今後ともご指導よろしくお願いいたします。