ごぼう茶は自宅で簡単にできる。
ところが、昨今の健康食ブームや6次産業化などでごぼう茶なるものが開発販売されている。これは結構美味である。
岡山県井原市芳井町明治地区(昭和29年の市町村合併前は「明治村」)で栽培している「明治ごんぼう」は、「ゴボウ」のことで、この地域の方言で「ごんぼう」と呼ばれている。
この地域で栽培されているゴボウは、一般に流通している砂地のゴボウとは違い、粘土質の赤土で栽培されており、土の影響により「柔らかくて、非常に香りが良く、ゴボウ本来の味が楽しめる」、「太くて柔らかく、えぐみが少ないのに、ゴボウならではの風味がしっかりとしていて素晴らしい」と、日本料理店はもとよりフランス料理、中華料理など幅広く使われている。
また、この味と香りのよさを生かした「ごぼう羊羹」「ごんぼうかりんとう」「ごぼう茶」などが地元で商品化されヒット商品になっている。
歴史は古く、江戸時代から栽培されていたとの文献があり、明治末から大正初期に産地としてゴボウ栽培を始め、その後、県下一の産地になっていた。
しかし、畑が急傾斜の上、粘土質のため収穫は重労働で、専用の二本鍬(くわ)から現在では建設用機械に専用のツメを付けて収穫をしているが、収穫効率が悪く、後継者不足となり、出荷量は年々減少している。
今では、倉敷市の連島ごぼうが西日本有数の産地となっており、品質面では全国トップクラスに位置し、「ミネラル栽培」の連島ごぼうとして中四国地域の市場に出荷している。
土壌診断に基づく土づくりを十分に行い、土を活性化させることで、ごぼうのうまみ成分であるミネラル豊富な「連島ごぼう」は洗うと肌が白く、ごぼう特有のアクが少なく、肉質は柔らかで、甘みがあり、消費者から“とてもおいしいごぼう”として人気が高いのが特徴である。
ごぼう茶が美と健康に良い5つの理由とは?
1 便秘を解消する
2 若返り効果がある
3 むくみを改善する
4 冷え性を緩和する
5 美肌を作る
1 便秘を解消する
ごぼうには便通を良くする食物繊維が豊富に含まれている。食物繊維は、腸内を正常化するためには欠かせない。
また、ごぼうには腸の働きを活発にするオリゴ糖も含まれています。
2 若返り効果がある
ごぼうにはポリフェノールの一種であるサポニンが豊富なので、食べても飲んでも若返り効果が期待できる。
殺菌作用
抗癌作用
コレステロールを抑制する効果
3 むくみを改善する
ごぼうには、イヌリンという名の水溶性ムコ多糖類が含まれています。イヌリンは、利尿作用を高める効果がある。
4 冷え性を緩和する
ごぼうの成分は高級薬草としてお馴染みの朝鮮人参と似ているのです。朝鮮人参には体を温める効果がある。
5 美肌を作る
ごぼう茶に含まれるタンニンが肌トラブルの救世主になる。タンニンは毛穴や皮脂腺を引き締める効果がある。
キク科のごぼうは、土の中で育つ植物だ。
ごぼうの主な栄養素を紹介する。
血行促進や抗酸化作用があるビタミンE
免疫力アップや代謝アップなど体全体と調整するビタミンB群
緊張緩和や高血圧を予防するカルシウム
便秘を解消する食物繊維
顔や脚などむくみを予防するカリウム
血糖値や体温を調整するマグネシウム
カルシウムと結合して骨や歯を形成するリン
月経過多や動物性の食べ物不足による貧血を予防する鉄
性欲増強作用があることで知られている亜鉛もごぼうに含まれている。
それは、精神安定作用がある。亜鉛は、不足してしまうと脳への神経伝達が上手くいかなくなり神経を乱す。
ストレスによって大量に消費されて不足しイライラする、悲しくなるなど精神状態が不安定だと感じる時には積極的に摂取すると良い。
特に亜鉛は、記憶力アップや集中力アップも期待できる。