人工網膜
本日1月6日にメディカルテクノおかやまの主催で、岡山大学医学部で眼科の松尾俊彦准教授による「人工網膜」に関する講演がありました。概要は、下記のようです。
講 師:岡山大学大学院眼科学准教授 松尾俊彦先生
タイトル:「岡山大学方式人工網膜の製造管理と品質管理に向けた取り組み」
「岡山大学方式の人工網膜は、光電変換色素分子をポリエチレンフィルムの表面に化学結合させている。
網膜色素変性症で失明した患者さんに、硝子体手術を使って埋め込む臨床研究を目指している。
人工網膜は、工学部の研究室(内田哲也講師)で製造する。臨床研究に入るためには、薬事法に準拠した
人工網膜の製造管理、品質管理が不可欠である。人工網膜の効果、安全性についての実験室研究の結果を
概説し、製造管理と品質管理に向けた取り組みについて紹介する。
なお、この研究は、岡山大学大学院自然科学研究科の内田哲也先生、岡山理科大学理学部の財部健一先生
との共同研究である。」
小生が5年前ごろ光触媒発電フィルムを研究開発していたとき、突然失明するのではないか言われた網膜症で入院した当時この研究を知りました。シリコン型太陽電池の次世代型と目される色素増感型太陽電池の特許が年間数千発表されていました。その中で医療分野での唯一のユニークな特許でした。生体適合性の高いポリエチレンフィルムに医薬品にも使われている増感色素を結合して受光による電位を網膜神経に伝達して見れるようにするものです。実用化されると眼患者にとって非常に大きな福音でした。臨床試験に至るまで薬事法に準拠した地道な研究が行われています。早期の実用化を期待しています。眼学会、患者団体の認知を得ることも重要ではないでしょうか。
フィルム型として共通点があり、将来的には6円/kwと原子力発電より安くなること試算していて、共に基礎技術が生きると期待しています。光触媒発電フィルムについてはスペース/公開/Photon Imegca 参照。