ヒルトンを7時に離れ、ラスベガスのビル群を抜け、住宅地が続き、やがて時たま冗談のサボテンを見ながら15号線を走り、ラスベガスのあるネバダ州からアリゾナ州に一時入り、ユタ州に入ると赤い積層した山肌が見え、渓谷に入って行きました。まずザイオン国立公園のビジターセンターに寄り、「ザイオン(聖なる山)の足元は地層で言うチョコレート層。 大陸隆起活動の時代から川が削り出した典型的な渓谷。土の色を見ると岩層の違いがはっきりと解る。 足元がチョコレート層、その上ちょっと赤くなったところがバーミリオン層(約2億年前の層、火山活動が地球全般で盛んだった頃)その上の白の層は約1億年前に出来た乾燥した数百メートル層の砂漠地帯の砂浜が固まって出来た層。ザイオンの段差は落差600m~1200m、コロラド川の支流ノースフォークバージン川による侵食によって出来たもの。奥に行けば行くほど幅が狭くなりナローズと呼ばれるところの最も狭いところで2m程にもなる。」の豆知識を得ました。切り出された石で造られた赤い家が所々見えました。溪谷の中腹を走り、浸食が続く山肌、奇怪に抉られた山、巨大なアーチが形成されている山、赤白と層をなしているのが美しい山、亀裂に生えた樹木の緑も美しく、見入っていると突然トンネルに入りました。所々空気穴から見える景色が一瞬の内に過ぎてゆきます。そこを抜けると、白い山肌に縦横のクラックの入った山が続きました。昔砂浜の砂丘が隆起して雨の浸食を受けて形成さているとのことでした。
2時間ほど走りブライスキャニオン国立公園のビジターセンターに着きました。ザイオンと違って上から見下ろす景観は地球の創生以来作り出した自然の芸術作品に圧倒されました。3000mに隆起した鉄を含む石灰岩の山が、長年の降水の凍結、膨張のの繰り返しにより浸食がすすみ1本づつ違った型の赤い柱となり林立する景観となっています。Sunrise Point,Sunset Point,Insupiraition Point,Bryce Pointから見れる独特の景観は言葉で表せません。下に降りて歩いている人が居て羨ましかったですが、上がってくる元気がありませんでした。
夜はページに泊まり付近のメキシコ料理を食べました。マルガリ-タと呼ばれるカクテルはテキーラがベースに関わらずアルコールの味はあまりせずフル-ツジュースを飲んでいるようでした。テキーラはサボテンの蒸留酒でアルコール65度もあります。飲むと甘いとろ味のある口当たりの良いですが、さすがに酔いは早く来ました。ビールはレモンを添えて飲むのがメキシコ流だそうです。またここでも食べきれないほどのご馳走でした。 メキシコ料理の名前がさっぱりわかりせんので書きようがありません。