Archive for the ‘改築’ category

改築完成

2010年10月31日

改築完成

1年がかり母屋の改築工事がほぼ完成し、屋移りしました。外装の裏門などが年内にも出来上がればよいと期待しています。

施工の上田建築と設計・監修の古民家再生の佐藤隆建築研究所に感謝します。

完成間近か

2010年9月25日

完成間近か
 今年の初めから着工していた母屋の改築工事は、大工工事がほぼ終わり、漆喰塗りの内装工事をしています。
座敷はそのままの予定でしたが、外に濡れ縁をつけることになり、大きな縁先の靴脱ぎ石を移動しました。

ベンガラ塗り4

2010年6月12日

ベンガラ塗り4
 玄関の天井にベンガラを塗ると云うことで楽しみにしていたのですが、ベンガラに墨をかなり入れて暗い仕上がりとなっていました。建築当時、朱に近い赤いベンガラ仕上げとなっていたように思われそれを部分的にも再現してもら得ると期待していました。塗り直してもらうよう交渉したのですが、受け入れてもらえませんでした。煤が着いて黒くなったのを再現しても困るのですが、シックな感じに仕上がったとのことです。
 玄関天井煤が着いたか黒くなった天井離れのベンガラ塗り天井ベンガラ塗り見本

藁屋根トタン葺き替え

2010年6月6日

藁屋根トタン葺き替え
 年初めより、土台作りよりはいり、3月よりトタンを撤去し、1月の予定が雨で遅れ、さらに軒先を前に出して瓦を吹き替えなどしてたため6月4日になって、やっと立ち上がり部のトタンが張られ、葺き替え工事が終了しました。

リビングの天井

2010年5月31日

リビングの天井
 天井を取って拭きぬけとすると、風化した藁が風で落ちてくるため、高くした天井はコンパネに畳表を張り、その上に割り竹を敷き詰めて、割り木で固定した風合いのある凝った仕上げとなりました。黒い梁と調和したものとなりました。

ベンガラ塗り3

2010年5月2日

ベンガラ塗り3
 江戸時代末期に立てた当時の外観を再現するころはできませんが、外壁の一部が雨風にさらされること無く、また屋内のように煤がついたり、油でふきあげることも無く20年近く経過した部分が残っていました。
 薄い朱色で華美な色合いでなく自然と木となじんだ色にベンガラが塗られていました。埃を振り払い、濡れ雑巾で拭いてみました。

玄関

2010年4月29日

玄関
 玄関周りは庇を3ヶ所と張り出していましたが、軒を張り出して、建てた当時の様に入り口を広くする、とのことで楽しみにしていました。
 延石の上に加工していた部材を組上げて行きました。8mの梁を持ち上げるなどのため、5人の大工さんがかりました。
 外観の骨組みがやっと完成です。ここまで5ヶ月かかりました。
 

柱・梁

2010年4月28日

柱・梁
 屋根の葺き替えが終わると、改築が急速に進むのではないかと期待していました。外壁の骨組みは屋根の葺き替え前に、レベル調整しながら柱の入れ替えたため、ジャッキで何度も使っていました。
 内部の柱・梁の入れ替え、新設は更に大変で、一本一本長さ、ほぞ位置を決め加工し、更に丸太梁のためその曲線に合せて面を加工するため細工に手にかかることおびただしです。取り付けのときも、何箇所も仮柱を立て、ジャキや吊具を使い入れ替えてゆきます。
 化粧柱などに使うカンナの種類の多さに驚かされました。ノミ・カンナを研ぐ砥石の多さと念の入れ方はさすが職人と感嘆します。
 
 

ベンガラ塗り2

2010年4月27日

ベンガラ塗り2
 農家が朱色に近い赤みをおびた褐色に外壁、柱、天井にベンガラが塗られていた理由を考えています。今は白木のままとする場合が多いようです。古民家再生の佐藤先生も塗料を塗ると木が呼吸しなくなり、水分が閉じ込められるため好ましくないと言われます。
 ベンガラ塗りの場合、木の表面に皮膜を作る訳ではないのでそのような懸念はありません。ベンガラ・柿渋の防腐効果であれば床下のみに塗れば済むでしょう。シロアリには効果がないようで長い年月のうちかなり食われていました。今回は床下材には防虫剤を含浸した材料を使ってくださいました。
 梁にはベンガラを塗っていないと思われ、カマドの煤で真っ黒になっています。煙でいぶすことにより家屋の持ちがよいといわれます。ベンガラを塗らないと煤が柱などに着いて同様になるため塗っていたのでしょうか。
 組み上げる前に塗って隠れた部分と煤がつたためか、長年磨き上げた結果か、色合いが変わってきています。
 

軸組み

2010年4月6日

軸組み
 軸組みには釘を使っていませんが、ほぞ穴の中もカンナを当てたように仕上げてあるのに驚いていました。新たな柱に同じようにほぞ穴をあけ組み上げていました。