Archive for the ‘改築’ category

柱・梁

2010年4月28日

柱・梁
 屋根の葺き替えが終わると、改築が急速に進むのではないかと期待していました。外壁の骨組みは屋根の葺き替え前に、レベル調整しながら柱の入れ替えたため、ジャッキで何度も使っていました。
 内部の柱・梁の入れ替え、新設は更に大変で、一本一本長さ、ほぞ位置を決め加工し、更に丸太梁のためその曲線に合せて面を加工するため細工に手にかかることおびただしです。取り付けのときも、何箇所も仮柱を立て、ジャキや吊具を使い入れ替えてゆきます。
 化粧柱などに使うカンナの種類の多さに驚かされました。ノミ・カンナを研ぐ砥石の多さと念の入れ方はさすが職人と感嘆します。
 
 

ベンガラ塗り2

2010年4月27日

ベンガラ塗り2
 農家が朱色に近い赤みをおびた褐色に外壁、柱、天井にベンガラが塗られていた理由を考えています。今は白木のままとする場合が多いようです。古民家再生の佐藤先生も塗料を塗ると木が呼吸しなくなり、水分が閉じ込められるため好ましくないと言われます。
 ベンガラ塗りの場合、木の表面に皮膜を作る訳ではないのでそのような懸念はありません。ベンガラ・柿渋の防腐効果であれば床下のみに塗れば済むでしょう。シロアリには効果がないようで長い年月のうちかなり食われていました。今回は床下材には防虫剤を含浸した材料を使ってくださいました。
 梁にはベンガラを塗っていないと思われ、カマドの煤で真っ黒になっています。煙でいぶすことにより家屋の持ちがよいといわれます。ベンガラを塗らないと煤が柱などに着いて同様になるため塗っていたのでしょうか。
 組み上げる前に塗って隠れた部分と煤がつたためか、長年磨き上げた結果か、色合いが変わってきています。
 

軸組み

2010年4月6日

軸組み
 軸組みには釘を使っていませんが、ほぞ穴の中もカンナを当てたように仕上げてあるのに驚いていました。新たな柱に同じようにほぞ穴をあけ組み上げていました。
 

藁屋根トタン葺き替え

2010年4月6日

藁屋根トタン葺き替え
 昭和20年代にトタンをかぶせて以来、80年ほど経過したトタンを葺き替えることになり、トタンを撤去しました。藁自身を思いの外傷んでいませんでしたが、特に南面の垂木の痛みが激しかったようです。
 既設の垂木の上に、垂木を組みコンパネを張ってゆきました。レベル調整をするのが大変だったようです。なにさま45度以上の勾配での作業で足場を組んでいても、荷上げ、組み上げ、さらに雨の多い時期に重なり、各面づつ下地を作るのに1月以上かかりました。
 ガルバート鋼板を張り上げるのは早く、4日で済みました。立ち上がりは瓦がひかれてからになるそうです。
 やっと足場が取れました。棟木に曲線をつけ美しい仕上がりとなりました。
 

棟上げ

2010年3月18日

棟上げ

 昔の新築の場合、骨組みを組み上げ、棟を持ち上げる当日は、親戚を呼び、近所の人にもふれ回り、餅や賽銭を投げて大々的にお祝いしていました。江戸時代末期の180年前に立てられた当時は、そういった事をしたでっしょう。

 昨朝母屋を覗くと、7mもある柱様のものがあり聞くと、棟として木組みして用意して上げるとのことで見物することにしました。意外と簡単に3人で頂部に持ち上げました。長いように見えた棟木も半分の中央部のみでした。

 1月より取り掛かった母屋の改築工事もここまで来たかと感慨無量でした。

 

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると

上棟式(じょうとうしき)とは、日本で建物の新築の際に行われる神道祭祀である。棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)ともいう。なお仏教でも上棟式は行われる。

竣工後も建物が無事であるよう願って行われるもので、通常、などの基本構造が完成して棟木を上げるときに行われる。式の方法や次第には神社の祭祀のような規定はなく、地域による差異もある。屋上に祭壇を設けそこで祭祀を行うものや、祭壇のみ屋上に設けて祭祀は地上で行うもの、祭壇も祭祀も地上のものの区別もある。神社本庁では「諸祭式要鋼」で上棟式の基準を示している。それによれば、祭神は屋船久久遅命(やふねくくのちのみこと)、屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)、手置帆負命(たおきほおいのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)および当地の産土神である。まず、他の祭祀と同様に修祓・降神・献饌・祝詞奏上が行われる。次に、上棟式特有の儀礼として、曳綱の儀(棟木を曳き上げる)、槌打の儀(棟木を棟に打ちつける)、 散餅銭の儀銭貨を撒く)が行われる。最後に、他の祭祀と同様に拝礼・撤饌・昇神・直会(なおらい)が行われる。

建前、棟上とは普請を生業にする職人がいる地域では、棟梁(大工)が中心になり大工の作成した番付表(組み立て手順書の様な物)を見て鳶職軸組みの組み立てを行い一番高い棟木を設置する一連の作業を指す。その最後の作業からその後の儀式を上棟式、棟上式という。

土台、床工事

2010年3月11日

土台、床工事
 今週月曜日より、川舟の修理にかかりました。早ければ桜の咲くころには北長瀬駅北の川に浮かべられそうです。
 古民家再生工房の佐藤隆先生は、茶屋町駅前の物産館が今月28日のオープンに向けて内装工事に入り監修に忙しいようです。それでもポイントごとに指示してくださっています。先生との付き合いは、平成元年頃にさかのぼり、倉敷の商家の改築し、古民家再生が着目されだした頃で、岡山県総合文化センターでしたか展示会を見に行き、更に早島の「いかしの館」のオープン記念で紹介いただいたと覚えています。当時は夢のような話で将来もしかしたらと言った程度でした。10年ほど前に門長屋と隠居長屋が一体的に改築できるとのことで依頼し、現在満足して住んでいます。今回母屋を長男が改築することになり、前回同様施工は上田建築さんに安心してお任せしました。
 基礎コンクリートを打つ前に、基礎パッキンを敷き、土台の水平レベルを調整して、大黒柱とむな木、梁を除いて柱は総入れ替えとなりました。梁は径50cmほどあり、民家では初めて見るそうでめずらしいそうです。
 大引きの下には床づかの代わりに、アングルをいれ手のかかることです。根太が組まれて、其の間に発砲エチレンの断熱材(スチロールより断熱性能に優れ折れにくいそうです)をいれ、コンパネを打ちつけ床の下地は出来上がりです。

トタン葺替

2010年3月2日

トタン葺替

 北面の藁葺きのトタン葺替工事の下地の組木、コンパネ張とルーフィングが終わり、雨が続き、土台工事にかかっていました。
 南面のトタンを撤去したところ、北面に比べて痛みが激しいとのことでした。夏の熱がこもり、組木がかなり腐っている部分がりました。