呑海寺と季弘大叔


早島町史に下記の様に載っていて野殿の大寺と関係しているか興味があったので岡山市箕島の呑海寺に寄った。住職の奥様が煎茶を出してくださり教えてくださった。
呑海寺の開祖の霊岳法穆は、73歳の時お経を唱えながら
地下に籠り、お経が聞こえなくなった石の蓋をしてくれてと云ってミイラとなった。東北では良く聞く話だが岡山でもあったとは。
野殿の大寺の向かいの北長瀬で幼少を過ごした季弘大叔は市久保で財力あった家で育ち、対岸の大寺の影響を受けたのであろう。当時日比芦原の領で大安寺分ではない。

DVC00016.JPG DVC00018.JPG DVC00024.JPG DVC00025.JPG開祖霊岳法穆禅師の開山塚

(早島町史)
鎌倉期から南北朝期にかけて、霊岳法穆という禅憎がいた。この人は、もともと備中国早島の出身で、俗姓は藤原氏であった。『延宝伝灯録』『本朝高僧伝』などの所伝によれば、母が夢の中で朝日を飲み込んで妊娠して、一三ヵ月後に産まれたのが彼であった。死没時の年齢から逆算してみると、正応二年(一二八九)ごろのことである。幼いころから福山寺などの仏門に入り、十七歳にして京都の建仁寺で修行した後、相模国(現、神奈川県)に下って、太平妙準に教えを請った。また、当時鎌倉の浄智寺・建長寺にいた乾峰上曇を師と仰いだ。その後、備中の信蔵寺(所在不詳)に移住した後、箕島に呑海寺を開創し、開基となった。霊岳法穆は康安元年(1361)12月13日に円寂した。時に73歳であった。
この霊岳法穆という禅僧の話は、鎌倉末期から南北朝期にかけて、早島の地において、子息を僧侶にして京都に送り出すことのできる財力・家格と人脈を有した豪族が存在していたことを物語っている。その一族が早島でどのような地位を獲得していたのか、例えば地頭であるとか、在庁官人であるとか、また早島のどのあたりに居を構えていたのかというような、より具体的なことは史料上何も明らかではない。しかし、おそらくは荘園の経営にかかわり、京都とのパイプを持っていた一族であると推測される。
禅僧の季弘大叔*(きこう・だいしゅく)の記した『蕉軒日録』である。季弘大叔が備前国の生まれで、同国長妹村(現、岡山市北長瀬)で、幼少期を過ごしていることは推測されている。大叔は、青年期に京都へ出て禅僧として修行を積み重ね、京都の東福寺を中心に活動を展開し、五山文学僧として一流になっていた。
文明17年は、この季弘大叔が65歳で、死没の2年前であった。この年の4月ごろ、体調のすぐれない叔は遺言を記した。遺品となるべき物の譲与先を示しか大叔の遺言によれば、大叔が嘉楽普灯録という書物を「備中天海寺」に寄附すると記している*。この当時、備中の呑海寺には、大叔と親交のあった人物が住持(住職)をしていたと考えられる。というのも、季弘大叔は、霊岳法穆の法系*にあたっているのである。
さらに、大叔は、翌年の年末には、呑海寺の仏殿再興を祝う疏文*の執筆を依頼されている。
*『燕軒口録』文明17年4月21日条
*僧侶の師弟関係、大叔は年代的にみても、直接に法穆の教えを受けてはいないが、法穆の弟子の弟子の弟子というような関係である
同年12月13日条には、大叔が呑海寺の開山である霊岳法穆の命日に献花をしたことが、また23日条には、依頼された疏文を完成させたことが記されており、その疏文は、『燕軒日録』同年12月30日条の後ろに、序文とともに掲載されている。呑海寺が禅の師である法穆が建立したという点、また、何10年も帰郷していない故郷、その故郷にほど近い呑海寺の仏殿再興は、季弘大叔にとって二重の意味で、非常に喜ばしいものであったろう。なお、呑海寺の山号が日蓮宗にかわった時点で、如意山と改めたとする見解かあるが、この疏の序文には「備中州如意山呑海禅寺」と記されており、山号は中世以来のものであったことが分かる。
(呑海寺パンフレット)
当寺は備中箕島字呑海寺にあり、日蓮宗京都石塔寺の末寺である。建造物は、本堂、庫裏、鐘楼堂のほか、境内には、七面堂、番神堂、開山堂の三宇があり、開山堂の前には、開祖霊岳法穆禅師の開山塚がある。
寺は貞和3年4月28日(1347)に創建された。もとは禅宗で開山は、霊岳法穆禅師である。
この寺は、昔 箕島山と号し有名禅寺であったが、慶長13年(1608)備中高松の領主 花房兵衛職之が、領民を悉く日蓮宗に改宗させたことがありその時から日仁を開山として山号を如意山と改めたという。応永9年(1402)から寛永11年まで、233年間、数10代続いた寺で古書類も数多く有ったが花房氏によって突然改宗させられ、開山以来の本尊や古文書など悉く失ったという。
現在でも毎年8月16日に、開山霊岳禅師の徳を偲んで供養のため「開山踊り」が多くの善男善女によって催されている。

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